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SpaceXとNvidiaがRubin GPUを軌道上へ投入

2026年8月25日6 分で読了
SpaceXとNvidiaがRubin GPUを軌道上へ投入

ニュース概要

SpaceXとNvidiaは、地上施設ではなく宇宙空間で直接人工知能ワークロードを実行することを目的とした「Starmind」と呼ばれるプロジェクトで、軌道上にデータセンターを建設するハードウェア提携を確認した。米国東部時間2026年8月4日、SpaceXの第2四半期決算発表と同時に行われたこの発表は、Nvidiaの最新チップを搭載した衛星コンステレーションの概要を示すもので、重量級のAI計算を地球表面から移すという、これまでで最も野心的な試みの一つとなる。

発表内容

SpaceXは、このプログラムの最初の衛星「Starmind AI1」を公開した。この衛星には、Vera Rubin NVL72ラックスケールシステムの一部として構成されたNvidia Vera CPUとRubin GPUが搭載される。本記事のために確認した報道によると、Vera Rubinモジュールは、単一のNvidia H100 GPUの約25倍のAI処理性能を実現するよう設計されており、数世代分のアーキテクチャ改良が一つの軌道上ペイロードに凝縮されている。

イーロン・マスク氏は、SpaceXがNvidiaハードウェアのみで構築することを選択した理由について、Vera Rubinアーキテクチャが「最高のアーキテクチャであり、最高のAIコンピューター」であるためだと述べた。この独占的コミットメントについて、外部アナリストは、値引き交渉の結果というよりも、この規模の計算能力を提供できる実用的な代替ベンダーがSpaceXには現在存在しないことの表れだと位置づけている。

宇宙を選ぶ理由

Starmindの背後にある中核的な工学的論拠は、地上のAIデータセンターが送電網の容量、冷却用水、地域の許認可手続きの期間によってますます制約を受けていることにある。地球上空およそ500〜2,000キロメートル(311〜1,243マイル)の太陽同期軌道に計算能力を配置すれば、送電網への接続待ち行列や地域の電力供給制限の影響を受けない継続的な太陽光発電を利用できるため、こうした制約を回避できる。実質的にこの戦略は、電力確保の問題を打ち上げ頻度の問題に変換するものであり、新しい地上の発電所や変電所の許認可と建設よりも、SpaceXの再利用可能なロケット群の方が衛星ハードウェアを迅速に輸送・更新できるという賭けに出ている。

Starmind AI1の各衛星には、直径約75メートルの大型太陽電池アレイと、約30メートルの放射冷却パネルが搭載されると報じられている。高密度のGPUクラスターから発生する熱は、真空中では放射以外に放散する手段がないためだ。初期衛星設計のピーク計算能力は250キロワットと推定されている。

スケジュールと規模

SpaceXは野心的な整備計画を設定している。2027年初頭に試作衛星2基を打ち上げ、同年後半に本格的な量産を開始する予定だ。同社は投資家に対し、地上と軌道上のインフラを合わせて2026年末までに約2ギガワットのAI計算能力を稼働させ、2027年末までに約10ギガワットへ拡大することを目指していると説明している。

この規模の製造を支えるため、SpaceXはテキサス州バストロップに「Gigasat Factory」と非公式に呼ばれる専用生産ラインを設立している。同社はまた、米国連邦通信委員会に対し、最大100万基のStarmind衛星からなるコンステレーションを提案する申請を行った。これは既存のStarlinkブロードバンドネットワークをはるかに超える規模だが、この申請は短期的な配備目標ではなく、長期的な上限を示すものだ。全規模案の規制審査は依然として保留中である。

ネットワーク内の衛星は、大容量の光レーザーリンクを使用して通信するよう設計されており、ペタビット級の光メッシュネットワークと評されるものを形成する。Starlinkコンステレーション全体で既に使用されている衛星間レーザー技術を応用し、処理済みのAIデータを地上局に送り返す。

財務的背景

今回の発表は、SpaceXの2026年第2四半期の財務開示と同時に行われた。それによると、四半期の設備投資額は183億7,000万ドルで、そのうち158億3,000万ドルがAIインフラに投じられた。四半期売上高は78億1,000万ドルに達し、前年同期比92%増となった一方、純損失は5億4,100万ドルで、軌道上計算事業が収益を生み出すまでに必要な先行投資の規模を反映している。

これとは別に、SpaceXはテキサス州オースティンのチップ製造施設に200億〜250億ドルを投資している。マスク氏はこれを「生存インフラ」と表現し、Nvidiaの自社チップ生産と直接競合するのではなく、社内の計算能力不足に対処することを目的としていると説明している。

市場とサプライチェーンの反応

発表後、Nvidiaの株価は約3%上昇し、SpaceX関連の評価額は関連取引で約9%上昇した。これは、コミットされた支出規模に対する投資家の熱意を反映している。同時に、業界関係者は、Nvidiaが次期Rubin Ultraチップのメモリ仕様を引き下げ、12段積みHBM4eスタック(288ギガバイト)から8段積み設計(192ギガバイト)に変更したと指摘した。この変更は、2027年まで続くと予想される広範な広帯域メモリ不足に起因するものだ。この制約は、現在の市場で最先端AIシリコンを大量に求めるSpaceXを含むあらゆる企業が直面する供給圧力を浮き彫りにしている。

今後の展開

Starmindプログラムは、依然として試作機主導の初期段階にある。最終的な成功は、軌道上で動作するGPUクラスターの熱管理、放射線耐性、データスループットをSpaceXが実証できるかどうか、そしてFCCが申請された規模に近い配備を最終的に承認するかどうかにかかっている。初期衛星が設計どおりに機能すれば、このプロジェクトは、AI業界が計算能力の拡張を考える方法に構造的変化をもたらし、軌道打ち上げ能力を従来のデータセンター建設と並ぶ手段として位置づけることになるだろう。

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