Lambda、2027年のIPO前に受注残高が500億ドルに達し、企業価値145億ドルで最大40億ドルを調達へ

ニュース概要
Nvidiaが支援するAIクラウドコンピューティング企業のLambdaは、2026年10月6日午後1時(太平洋時間)に公開されたTechCrunchの報道によると、プレマネー企業価値145億ドルで最大40億ドルの資金調達を行っているという。このラウンドはCoatue ManagementとBlackstoneが主導しており、2027年に予定されている株式上場前の最後のプライベートファイナンスとなる可能性がある。
資金調達ラウンド
最大40億ドル規模の新規ラウンドでは、資金投入前のLambdaの企業価値が145億ドルと評価されている。リード投資家はCoatue ManagementとBlackstoneである。Lambdaは2027年に新規株式公開(IPO)を計画しているため、本ラウンドは公開市場における開示要件や監視を受ける前に、多額の資本を確保する機会を同社にもたらすことになる。
これまでの報道は、目標額がいかに急速に拡大したかを示している。2025年8月の報道では、40億ドル超の評価額での資金調達が伝えられていた。その後の報道では、120億ドル以上の評価額で最大30億ドル規模のIPO前ラウンドが行われ、すでに複数のタームシートを受け取っているとされていた。今回の最新数値は、いずれの点でもそれらを上回っている。
急増する受注残高
Lambdaの契約済み受注残高は急激に拡大している。2026年6月時点で約150億ドルだったが、2026年9月までに約500億ドルに達した。この増加額の約350億ドルは、Anthropicとの単一契約によるものである。
Anthropicとの契約
Anthropicは2026年8月下旬、Lambdaと約350億ドル規模のクラウドコンピューティング契約を締結した。Data Center DynamicsやThe Next Webなどのメディアの報道によれば、この契約はAnthropicのClaudeモデルを支える計算能力を拡張することを目的としているという。一部の報道では、この取り決めを、インフラ企業Hut 8と共同でテキサス州ヌエセス郡で開発中のデータセンタープロジェクトと結びつけて報じている。ただし、その関連性の詳細は二次的な報道に基づくものであり、本稿で独自に確認されたものではない。
債務調達
エクイティに関するニュースが報じられる前の週に、Lambdaは10億ドル規模のシニア担保付固定金利ファイナンスを完了した。デットとエクイティを組み合わせることで、同社はGPUハードウェアの購入資金や、長期顧客契約が求めるデータセンター容量の構築資金を調達できるようになる。
資金調達の履歴
2025年11月、LambdaはTWG Globalが主導するラウンドで15億ドルを調達した。Andra Capital、SGW、ARK Invest、Nvidiaなども参加している。今回の新規ラウンドは、その2倍以上の規模となっている。
ネオクラウド市場におけるLambdaの位置づけ
Lambdaは、AIのトレーニングと推論向けに構築されたGPUコンピューティングパワーを貸し出す、専門特化型の「ネオクラウド」プロバイダー群に属している。このグループでNvidiaの支援を受けている他の企業には、CoreWeaveやNebiusが含まれる。これらの企業はAIワークロードを中心にインフラを構築しており、モデル開発企業からの単一の大型契約が成長を左右することもある。
なぜ重要なのか
AIモデルには極めて大規模な計算能力が必要であり、その需要が数百億ドル規模の複数年にわたるキャパシティ契約を牽引している。Lambdaの受注残高の伸びは、そうした需要のどれほどが専門プロバイダーに流れているかを示している。また、2027年の上場は、投資家が公開市場を通じてAIインフラに投資する機会を提供することになる。
今後の注目点
主な注目点としては、LambdaがいつIPO申請を行うか、契約済みのキャパシティをどのように提供するか、そしてこの規模でのハードウェア調達コストをどう管理するかが挙げられる。ラウンドの最終条件は、クロージング前に変更される可能性もある。